本記事では、味噌が持つ美容効果をご紹介する。
味噌は大豆を麹で発酵させ熟成させることによって栄養価も風味もよりアップしてつくられる。
これまで長きに渡り日本人の食生活を支えてきた味噌は、発酵する過程で豊富な栄養成分が含まれている。
具体的には、人間の体をつくるためには欠かすことのできない必須アミノ酸が8種類と、ビタミンB群、ビタミンEなどのビタミン類、カリウムやカルシウムなどをはじめとしたミネラル類など様々な栄養成分が含まれている。
また、本来大豆には、良質な植物性タンパク質や、コレステロールを下げる働きを持っているリノール酸、女性ホルモンと似た働きを持っているイソフラボンなどが含まれている。
大豆の成分が麹の発酵作用によって分解されて、体内で消化吸収しやすい形で含まれるようになる。
近年では生活習慣病や骨粗しょう症予防などの健康面での効能が注目されているが、その中でも大きな魅力を持っているものが美肌効果だ。
本記事では、味噌が持つ美容効果をご紹介する。
代表的な美容効果
1. シミ予防
大豆の成分が発酵の過程でできるリノール酸には、シミのもととなるメラニンの発生を抑える働きがあると言われている。
近年では1日みそ汁を2杯飲むことで、頬にできたしみが減ることも明らかになっている。
2. 老化予防
発酵、熟成の過程では、アミノ酸と糖が反応してできる成分に抗酸化作用がある。
そのため、老化予防効果も期待できる。
また、味噌には、角層の水分保持にかかわるセラミドの産生を促す作用もある。
こちらも嬉しい点だ。
3. 腸内環境の整備
そして実は腸内環境を整えることにも有効だとされている。
腸内環境を整えることによって、便秘も解消され、ここから美肌効果にもつながることだろう。
腸内の乳酸菌が増えることがわかっていて、乳酸菌の働きが活発になることで、便の排せつもスムーズになって、腸内がよりきれいになる。
腸内の粘膜組織の再生も活発になるので、老廃物を効率よく排出できるようになる。
このことから体内の老廃物をため込むこともなくなる。
腸がきれいになれば、ダイエットや美肌などが期待でき、アンチエイジングにもつながる。
腸も肌もきれいになることはうれしいことと言えるだろう。
選ぶべき味噌とは
1. 白味噌
より美肌効果を高めたいのであれば、白味噌などの米麹の割合が高い種類を選ぶことがよいとされている。
2. 豆味噌
それは豆味噌と呼ばれるもので、ほかの種類と比べると、発酵熟成の期間が長いことから、褐色成分で抗酸化作用を持つ成分が多く含まれている。
特に大豆イソフラボンが多く含まれて、骨粗しょう症の原因となる骨の吸収を抑える作用があるともいわれている。
3. 大豆と麦こうじが主原料となっている種類
大豆と麦こうじが主原料となっている種類は、ほかのものよりも比較的麹の使用量が多いことから、炭水化物の量が多く、香りや甘みが強いのが特徴だ。
また、塩分が控えめになっている点はうれしい点と言えるだろう。