本記事では、香水を付けるタイミングについてご紹介する。
男性の皆さんは、あまり意識されていないかもしれないが、実は香水は身体につけてからグラデーションのように香りが変化していくものなのだ。
そのため、香りの変化のメカニズムを理解した上で、香水のつけるタイミングをコントロールすれば、目当てとする相手やシーンに合わせて、香りのピークをもってくることができる。
ぜひ本記事を参考に、香水の使い方をマスターいただきたい。
香り立ちの変化が起きる理由
以下の記事でご紹介したように、香水とはアルコールに様々な香料を溶かした溶液である。
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一見すると、香水は一つの液体に見えるが、実際には分子が結合しているわけではないので、揮発性の高い香料から徐々に空気中に漂うことになる。
このように、各香料の揮発性が異なることから、タイミングにズレが生じ、香りのグラデーションが発生する。
一つトリビアをご紹介すると、揮発性でいうと香料より先に香水に含まれるエタノールが揮発することになる。
エタノールは薬品系の匂いで、人によっては苦手な部類に入る。
お店で香水を試す際に、匂い紙に香水を吹き付けた上で、2~3回振るのをよく見るが、あれはエタノールを揮発させ香水本来の香りをチェックするための動作なのだ。
香り立ちのステップ
香り立ちの変化は下記3つのステップに分かれる。
もっとも、これは便宜上の区分けであり、実際には香水の香りは揮発性の違いから、グラデーションのように徐々に変化していく。
- トップノート : 香水をつけてから最初の10分。香水の第1印象・顔といってもいい部分
- ミドルノート : 10分~3時間程度。香水の中心・ボディといえる香り
- ラストノート : ~12時間程度。香水の残り香り
①トップノート
トップノートとは、香水をつけた瞬間の香りのことである。
揮発性の高い香料による華やかな香りだが、残念ながら長時間持続することはない。
とはいえ、その香水の最初の印象を決める香りで、まさに「顔」といってもいいもの香りである。
店頭では多くの人がトップノートの印象で香水の購買を決めるため、マーケティング的に重要な要素を持っており、各ブランドが力を入れる部分だ。
②ミドルノート
トップノートの次に訪れる、その香水の中心・ボディ部分と言える香りがミドルノートである。
ミドルノートは持続時間のほとんどを占め、実際にはあなたがその香水をつけた場合、周囲の人に届くのはこの香りということになる。
そのため、実際に店頭で香りを比べて購入する場合は、トップノートだけで判断せず、最低でもミドルノートの香りまで確認して判断することをおすすめしたい。
③ラストノート
ラストノートとは、香水の残り香・余韻と言われる香りだ。
余韻と言われるだけ、多くの場合、穏やかで控えめな香りとなっている。
そんため、香水によっては、ミドルノートからの変化がわかりづらい場合もある。
香水をつけるベストなタイミング
最後に、香水をつけるベストなタイミングをご紹介する。
前述の通り、香水の香りの根幹は「ミドルノート」である。
またこのミドルノートは、香りはじめが最も安定感があると言われている。
ミドルノートは、トップノートが終わる頃(香水をつけてから約10分後)から香り始めるため、もしデートなどで最高の香りを届けたいのであれば、「お相手に会う10分前」くらいにつけるのがベストになる。
最適なタイミングを実現するためには、外出前に香水をつけるのではなく、小分けのアトマイザー等におすすめの香水をいれておき、待ち合わせ前に軽くシュッと一吹きするのが最もスマートだろう。
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まとめ
いかがだっただろうか
ご覧いただいたように、実は香水にはこうした香り立ちのステップが存在する。
そのステップや各ステップの感覚をしっかり把握しておけば、香水を付けるタイミングを適切にコントロールできるはずだ。
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