皆さん、サウナハットはご存知だろうか。
既にお持ちの方もいらっしゃるだろうが、サウナブームの昨今、もはやサウナに入る上での必須アイテムと言っても過言ではないだろう。
本記事では、サウナ好きの読者の皆さんに、今さら聞けない「サウナハット」の基礎情報を、サウナハット製作の職人・オルカ宇藤さんのインタビューを交えてご紹介する。
サウナハットとは?
サウナハットとは、文字通りサウナ室に入る際に被るハットのことで、忘れずに愛用したいアイテムだ。
サウナ室に長時間入っていると発汗を促され、髪が乾燥しやすくなるのをご存知だろうか。
髪の毛に悪影響を及ぼしてしまうこともあり、人によっては切れ毛や抜け毛のトラブルに見舞われてしまうこともあるのだ。
しかし、サウナハットを被ると髪の毛をサウナ室の高温や湿度から守ることが可能だ。
そのため、髪の毛に大きな負担をかけることなくサウナを楽しむことができるだろう。
また、のぼせ防止につながるのも嬉しい点だ。
熱の伝わりを和らげるサウナハットを被れば、のぼせから体を守り、サウナ時間を今よりも楽しめること間違いなしだ。
サウナハットも今では様々な種類があり、どんなものを選んでいいかわからないという読者の方もいらっしゃるのではないだろうか?
今回はそんなサウナハット職人であり、プロレスラーでもあるオルカ宇藤さんに、
サウナハット製作のこだわりや選び方、またサウナ観などについてお話を伺ってみた。
オルカ宇藤さんインタビュー
オルカ宇藤さんプロフィール
1988年生まれ、愛知県阿久比町出身。
立命館大学時代にプロレスに出会い、2012年からプロレスリング紫焔のリングに上がり活躍。
その後、大日本プロレスの入門テストに合格し2014年~2020年まで所属。
幼少期から祖父の影響でサウナをこよなく愛しており、今では年間200回以上サウナに入ることも。
熱波師資格の講師もしており、熱波師としても活動。
また、オリジナルサウナハットの製作・販売も行っている。
聞き手 HANDSUM+編集部 たき
HANDSUM+編集部 たきのプロフィール
- 出身:東京
- 年齢:31歳
- 趣味:サウナ、ゴルフ、日向坂46の推し活
サウナハット製作に至った経緯
まず、サウナハットを作ることになったきっかけを教えてください。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
コロナ禍でレスラーとしての仕事が無くなっちゃったときに、お世話になってたサウナの方から「布マスク作りたい」と相談を受けたのがきっかけです。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
そうなんです。まずはそのために実家からミシンを仕入れてマスクを作っていたら、今度はサウナマットの修理も依頼されて。そのために工業用のミシンを買ったので、合間でサウナハットを作ってたら楽天から「出店しませんか?」って言われて。それが思ったより売れまして(笑)。それが去年の2月ぐらいですね。
宇藤さんの使う工業用ミシン
すごい展開ですね!(笑)サウナハットは初心者でも作れるものなのでしょうか?
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
ミシン触り始めたのがコロナ禍になってからだったので、最初は正直難しかったです。独学というか、見よう見真似で始めました。形にはなっているけどほつれたりもして。そこからどんどん改修を重ねて、今ではだいぶ効率よく作れるようになって、オンラインで作り方を教えるようなことも始めました。
独学から教えるところまでいかれたんですねぇ・・ちなみに今までだいたいどれぐらい作られたんでしょうか?
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
今までだと累計3000枚ぐらいは作りましたかねぇ!
3000枚!たくさんのサウナハットを世に送り出してこられたんですね。個人的な所感では、まだまだサウナハットを被っている人は少数派の印象です。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
施設にもよりますよね。いわゆるサウナーが集まるところとか熱波師イベントになるとみんな被ってますし。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
作り手が言うのもおかしな話ですが、サウナハットは被りたい人が被ればいいと思っています。僕がサウナハットを被るのは、汗を気にせずにテレビが見たいからで、理由は何でもいいんです。
サウナハットの選び方
いよいよ本題ですが、ズバリこの記事を読んでいる方に向けてサウナハットの選び方を教えてください!
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
使いやすいのが一番いいですよ。まず最初に持つならタオル生地のものが一番無難だと思います。
タオル生地はいいですよね、持ち運びも洗濯も楽ですし!
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
その通りです。あとはどういうところで使うかですかね。銭湯サウナでめっちゃ派手なの使ってたら浮くし、サウナイベントに行くのであればお洒落目なやつを持っていくのもいいし。TPOに応じて何種類か持つと楽しめるんじゃないかなと思いますね。
なるほど、もはや洋服と一緒ですね。私は1枚をずっと使っているんですが、そろそろ傷んできてしまっていますし。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
1枚だと毎回洗わないといけなかったりして痛んだりもしますが、うちで作っているやつは自分で見て一番丈夫な生地を仕入れてますよ!
生地もこだわって仕入れており、ここから必要な形に裁断して製作している
宇藤さんのサウナハットの特徴
ではこの流れでお伺いしますが、宇藤さんが作られているサウナハットの特徴は何かありますでしょうか?
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
先ほどの生地の丈夫さはもちろんですが、とにかくいろんな種類を取り扱っているところでしょうか。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
今はタオル・フェルト・帆布・絹・綿・メッシュ・ウェットスーツ・デニム生地などがありますね。種類がとにかく豊富なので好みのものが見つかると思います。特におすすめはこのウェットスーツの生地。水に強くて乾きやすく、断熱性もある。ここだけの話、結構原価も高いんです。笑
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
また、持ち運びの利便性を意識して、基本全部ハットの上部にバンドをつけているので、小さく折りたたんだりハットをかけるところに引っ掛けたりできるようにしているのもポイントですね。
「サウナハット掛け」に引っ掛けられるようになっている
バンドはゴム製なので、サウナハット自体を丸く畳むこともできるのだ。便利!
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
ありがとうございます。あと実は温浴施設に卸したりもしています。富山のスパアルプスさんには結構お世話になっていて、変わったものだとブリの頭を模したようなものも作ったりします(笑)。観光地なので結構お買い求めいただけるみたいで。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
ロゴとかも簡単に入れられるので、よかったらオリジナルのハットをお作りしましょうか?
HANDSUM+編集部たき
専用のソフトで「HANDSUM+」のロゴをその場で作成していただいた
ソフトで作った通りのロゴが刺繍されていく・・なんと賢いミシン!
生地同士を工業用ミシンで縫い合わせていく宇藤さん。大きな体でとっても器用な手つきであった。
あっという間に3種類のオリジナルサウナハットが完成!製作も受け付けているそうなので、ご興味のある方は是非!
宇藤さんのサウナ観
ちなみに、宇藤さんは好きなサウナってあるんですか?
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
シンプルですが、好きなサウナは「家から近いサウナ」で、嫌いなサウナは「混んでるサウナ」です(笑)。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
そうなんです。僕、裸のまま並ぶのとか嫌いなんですよ。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
そういう意味だと、ジムのサウナはオススメですよ。月会費だからあんまり人増えませんし。僕は本業がレスラーってこともあって、トレーニングの後に行くサウナが最高ですね。一押しはJEXERです(笑)
※写真はイメージです
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
あと、サウナに点数をつけるようなものもありますけど、サウナってあるだけで有難くないですか?あんなに馬鹿みたいに熱い部屋と、あんなに大きい水風呂を用意してくれているだけで有難いと思わないと。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
僕にとってはあまりにも日常に溶け込んでいるものなので、そんなに奇をてらったものはいらないかなっていうタイプではあります。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
そんな高尚なものじゃないです!(サ道の)蒸しZも行ってたじゃないですか、「サウナを信じるな」って。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
でもサウナを貶めたいわけじゃなくて、あくまで期待しすぎないでってことです。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
はい。今はありがたいことにサウナブームがすごくて、おしゃれなところもできてきて、これまで常連さんで成り立っていたようなところにも新規のサウナーの方が押し寄せてますよね。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
今でこそコロナで黙浴が当たり前ですけど、昔は銭湯とかサウナは社交場だったので、おじさんたちが喋ってたりすると新規のサウナーの方がサウナイキタイに「うるさかった」と書き込んだりもしちゃうことがあって。そういう新規の方と常連さんとで揉めることって多いんですよ。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
で、ブームが去ったら最悪常連さんも新規の方もどちらもいなくなっちゃうみたいなことが起きると、文化自体が潰れちゃう。そういうことだけは避けなきゃいけないと思ってるんです。
なるほど・・。期待ばかりを高めてガッカリして、一過性のブームでは終わらせたくないと。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
そうなんです。だからみんな、サウナ好き同士で仲良くサウナを愛してほしいですね(笑)
サウナのことを話す宇藤さんはずっと笑顔でした!
今後の目標
最後に、宇藤さんの今後の目標について教えてください。
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
サウナハット事業・熱波師・プロレスの3本の柱を、全部同じくらい太いものにしていきたいですね。今は正直サウナハットの割合が大きくなっていますが、このブームもいつまで続くのかは正直わかりません。だからこそ、熱波師の仕事と軽トラプロレス*を、今のサウナハットと同じぐらい太くしていきたいですね。
※宇藤さんは先日Youtubeの「令和の虎」に出演。軽トラの荷台をプロレスリングに仕立てて全国を行脚する「軽トラプロレス」を考案し、見事に資金調達に成功。今後は本業のレスラーの「柱」も太くしていきたいとのことであった
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なるほど。長らくこの業界に関わっていらっしゃる宇藤さんならではだなと感じます。本日はどうもありがとうございました!
HANDSUM+編集部たき
オルカ宇藤さん
まとめ
いかがだっただろうか。
プロレスラーの宇藤さんからは、気さくな第一印象とは裏腹に、サウナ文化の持続可能性やご自身の事業をシビアに見積もる堅実な事業家としての側面も感じることができた。
そしてその大きな体からは想像ができないほど器用にサウナハットを黙々と作り上げる姿に、サウナ愛の強さがひしひしと伝わってきた。
この記事を読んでサウナハットを購入してみたいという方は、オルカ宇藤商会のHPをチェックしていただきたい。
そして、軽トラプロレスなどオルカ宇藤さんの最新情報がわかるTwitter(@OrcaUto)、Instagram、Youtubeも是非チェックいただきたい。
その他、HANDSUM+では、サウナハットおすすめ10選もご紹介しているため、あわせてチェックいただきたい。
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